【ギタリスト名鑑】カルロス・サンタナ|経歴・代表曲・奏法・使用ギターを紹介

八王子みなみ市のギター教室「Music Studio Polku」の小俣です。

世界のさまざまなギタリストの経歴や演奏スタイル、代表曲を紹介する「ギタリスト名鑑」。

今回紹介するのは、カルロス・サンタナ(Carlos Santana)です。

ライブでエレキギターを演奏するカルロス・サンタナ

ブルースを土台に、ラテン音楽の打楽器、ロックの音圧、ジャズのハーモニーを結び付けたギタリストです。
長いサステイン、歌うチョーキング、旋律の反復によって、一音を聴くだけでも本人と分かる音を作っています。

目次

まずはLIVE映像から

1976年、パリのOlympia Theatreで演奏された「Europa」です。

静かなテーマから徐々に音域と熱量を上げ、長いサステインを曲の物語へ変えています。
音数を増やす前に、同じ音をどの程度伸ばすか、どこでヴィブラートを始めるかに注目したい演奏です。

カルロス・サンタナのプロフィール

項目内容
本名Carlos Humberto Santana Barragán
生年月日1947年7月20日
出身メキシコ・ハリスコ州アウトラン・デ・ナバロ
主な活動Santana、ソロ
主なジャンルラテンロック、ブルースロック、ジャズ・フュージョン
主な使用ギターPRS Santana、Gibson SG

経歴

メキシコで生まれ、ティフアナを経て家族とサンフランシスコへ移りました。
1960年代半ばにSantana Blues Bandを結成し、ラテン・パーカッションとブルース・ギターを融合します。

1969年のWoodstock出演で広く注目され、「Soul Sacrifice」の熱量の高い演奏が大きな話題となりました。
同年のデビュー作『Santana』、続く『Abraxas』には「Evil Ways」「Black Magic Woman / Gypsy Queen」「Oye Como Va」などが収録されています。

1970年代は『Caravanserai』などでジャズ・フュージョンや精神性の強い音楽へ進み、「Europa」「Samba Pa Ti」といった歌うインストゥルメンタルも残しました。

1999年の『Supernatural』では世代の異なるアーティストと共演し、「Smooth」などが大ヒット。長いキャリアの中で、ラテンロックの音を何度も新しい聴き手へ届けています。

主な奏法

長いサステイン

アンプの歪みとギターの位置を利用し、音を長く保ちます。ただ伸ばすだけでなく、音量が変化する中でヴィブラートを加え、次の音へつなげます。

歌うチョーキング

目標音へゆっくり到達するベンドを多用します。フレーズの頂点で音を伸ばすため、短い音列でも大きな感情が生まれます。

ドリアン系の響き

マイナー・ペンタトニックに長6度を加えたドリアンの響きをよく使います。
暗さの中へ少し明るい色が加わり、ラテン・ロックらしい浮遊感が生まれます。

パーカッションとの対話

コンガやティンバレスの細かなリズムに対し、ギターは長い音と短い反復を使い分けます。
すべてを細かく弾かず、打楽器が聞こえる空間を残しています。

使用ギターと音作り

初期のGibson SG、Yamahaなどを経て、長年PRSのSantanaモデルを使用しています。
ハムバッカーの太い音をアンプで滑らかに歪ませ、中域を前へ出したサウンドが特徴です。

音を近づけるには、歪みを増やすだけでなく、ネック・ピックアップ、トーン調整、ゆっくりしたヴィブラートを組み合わせることが重要です。

まず聴きたい代表曲

  • 「Soul Sacrifice」:打楽器とギターの激しい対話
  • 「Black Magic Woman / Gypsy Queen」:ブルースとラテンの融合
  • 「Oye Como Va」:反復するリズムと短いフレーズ
  • 「Europa」:ロングトーンと構成力
  • 「Smooth」:現代的なポップスの中でのサンタナ・サウンド

ギター講師として感じるポイント

サンタナから学べるのは、一音を長く聞かせる勇気です。
音が伸びている間に焦って次を弾かず、ヴィブラートの開始位置と終わり方を決めると、フレーズに余裕が生まれます。

練習へ取り入れるなら

  1. 一音を4拍伸ばし、3拍目からヴィブラートを加える
  2. 全音チョーキングの到達音を先に確認する
  3. Aドリアンで短い2小節フレーズを作る
  4. パーカッションのループに合わせ、休符を多く取る
  5. ネック・ピックアップでトーンを少し絞って弾く

まとめ

カルロス・サンタナは、ブルースの歌心とラテンのリズムを結び付け、長いサステインを象徴的な声へ変えたギタリストです。

「Europa」で一音の表情を聴き、「Soul Sacrifice」でバンドの熱量、「Oye Como Va」でリズムとの関係を確認してみてください。


主な参考資料

※プロフィールおよびリンクは2026年9月10日時点で確認しています。

DAIJI OMATA

講師の笑顔の写真

ギタリスト、音楽プロデューサー。

13歳でギターをはじめ、作詞作曲編曲を開始。

以後、バンド活動を経て、ギタリスト、音楽プロデューサー、作編曲家などの現役プロミュージシャンとして活動中。

東京都八王子市みなみ野にて、音楽教室を運営。
めじろ台・相原・片倉・北野・城山・鑓水・高尾・西八王子・橋本・相模原から通いやすい個人レッスンの教室です。

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